おやじぎゃぐ講座(初級編)

「おやじぎゃぐ」と一言で言っても、その本質は実に奥深く、論理的に分析すると面白い事実が見えてきます。おやじぎゃくを研究した管理人ひろがその秘密に迫る、おやじぎゃぐ講座です。

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おやじぎゃぐとは
 
 
おやじぎゃぐとは「ありきたりのネタを使って、周りを寒くするぎゃぐ」のことです。

 一般的に「寒い」と呼ばれる状況は、例えば場違いの発言をした場合のような、その場がいたたまれない空気に包まれ、当事者は耐え難い苦痛に苛まされるものです。しかしながら、おやじぎゃぐの場合には、心地よくその場に居続けることができるという点で、他の場合と異なります。
 「寒い」状況が前提である以上、おやじぎゃぐはお腹を抱えて、涙を流して大笑いするものではありません。大笑いしてしまうようなものは、「おやじ世代の話だろ」といわれるくらいネタが古かったとしても、それはおやじぎゃぐではないのです
 したがって、間違ってもコンパやクラブなどでおやじぎゃぐを使って大爆笑させ、モテようなどと考えてはいけません。むしろ、「あの人いつも寒いのよねー」などと陰口たたかれるようでなくてはならないのです。


 一見、たわいのないようなことに見えますが、根拠のない自信を常に持っていなくてはならないという点で超人的な神経を持つ必要があります。ですから、自信が持てないという方は、普段から自分のぎゃぐセンス(人の判断は2の次)は最高だと、1日2回鏡の前で唱えるなど、訓練が必要です。ちょっとだめかなと思っていたあなたも、1か月も続ければ、どこか顔がりりしく変わってくるはずです。
 おやじぎゃぐらーのスタートは、ある意味でナルシストでなくてもならないわけです。




タイプ別おやじぎゃぐ

 
 ひとくちにおやじぎゃぐと言っても、細かくいくつかの種類に分けることができます。ここではその分類を使用例とともに、お話ししていくこととしましょう。難易度を☆3つで示しました。★の数が多いほど、難易度は高いものとなります。、「あの人いつも寒いのよねー」などと陰口たたかれるようでなくてはならないのです。

おとぼけ型(★☆☆)

とりあえず話に出てきた単語について、徹底的に「とぼけまくる」タイプです。
  
A:「昨日さ、理科で実験したんだよ」
B:「あ、お風呂でごしごし洗う奴だろ。」
A:「それはせっけんでしょ。・・・。」
  
例として、かなり初歩的な題材を用意してみました。この場合は、おわかりのとおり「実験」と「石鹸」を引っかけているわけです。初心者にとってこのたいぷは、とっつきやすい一方、相手が返してくれないと成立しないところに難しさがあります。高度な技として、自分で「それは石鹸でした」と言ってしまう手もありますが、その人のキャラクター如何によっては、ぎゃぐの成立以上の耐えがたい空気が漂うことも覚悟しておかなくてはなりません。
  
 
文字合わせ型(★★☆)
 話の流れにあわせて、うまくギャグを織り込むタイプです。 

A:「その時計、昨日から壊れててうごかねえんだよ」、B:「そんな時計ほっとけい」 

1つ目の例に挙げた「おとぼけ型」と違い、時計の話に合わせて、きちんと会話の流れが成立しているところがポイントです。流れを乱さない分、難易度も自ずと高くなります。初心者のあなたはネタ帳を用意しておくなりして、あらかじめネタをいくつか頭に入れておきましょう。

 
勢い型(★★☆)
 メールの表題などに向いています。何の脈略もなく、意味もわからない、勢いだけで圧倒されるタイプです。口で説明するより実例を見ましょう。
 
カステラを貸す寺
  
ありそうではないけれど、あるかもしれない。そんな台詞であります。しかし、この言葉そのものが社会生活で口に出して言える機会はそうそうないでしょう。ですから、文章のぎゃぐとして用います。

 上の例なら、カステラを食べたよ!みたいなメールを出す時にインパクトを与える意味で用いるのがベストでしょう。初心者向けでかつメールを始めたばっかりという人は、「メールがよメール」や「忙しくてメールをたメール」といったところからはじめてみてください。

アメリカン型(★★☆)
 アメリカンジョークを連想していただけるとわかりやすいと思います。
 ちなみに、本場のアメリカンジョークは、計算された内容に知性を感じさせ、かつ隠された皮肉があるもので、場がさわやかかつほほえましい雰囲気になるものです。しかしながら、このアメリカン型では、ほほえみどころか
「は?」
と聞き返したくなるものが大多数です。それどころか致命的なのは、日本人以外には意味が通じないこと。決してインターナショナルなものではないのです。

本が沈むよ、ブックブック

類例に「リンゴがおぼれてるよ、アップルアップル」などがあります。なお、なぜ本が沈むのかとか、そもそもリンゴは溺れるのかという疑問を発してはいけません。

 なお、はるか10年以上前の高校時代、修学旅行にアメリカに行ったのですが、このリンゴネタを英訳し、アメリカの名門「UCLA」の学生に果敢にもチャレンジしてみました。相手はなんともいえない笑み(意味を理解して笑っているのか、リンゴが溺れるという意味不明な文に笑っているのかは不明)を浮かべていました。

 このことからも、アメリカン型はアメリカンではないことは明らかです。
 ま、立場を置き換えると、アメリカ人が訳のわからない日本語で落語を話し、さあ笑え!というのといい勝負な訳で、意味を誤解されず、国際戦争に発展することなく無事に日本に帰還できただけでも良しとしなくてはと今では思っています。

 このタイプは、「このみかん、誰の?オレンジの」といった初歩かつ古典的なものから、上記のようなかなり高度なものまであり、難易度もまちまちです。ただ、日本人同士であっても、英語の語彙レベルが同程度でないと通じない点が最大のポイントです。ちなみに最新作は、「今が11月とは誰も述べんばあ」・・・。

言い換え型(★★★)
わざと言い間違えることで、笑いを誘うタイプです。

「君はこの学校のごみだねえ・・・あ、失礼。誇りだねえ」
本来の「誇り」の意味とは異なる、「ごみ」と「ほこり」の意味が似ていることを用いて(それでいて意味が大きく変わる)、そのギャップで笑いを取ろうとするタイプです。知的なセンスが要求される分、難易度は高まります。また発する人間のキャラによっては、人間関係の悪化をも招くのでその意味でも使う際には注意が必要です。
   
このタイプ別で分けたおやじぎゃぐの多くは、口に出しては消えるという「さらっと流れていく状態」が味であって、言葉(活字)にしてしまうと、その良さが半減してしまうものも少なくありません。そんな理由から、「ひろの小部屋」では必ずしも全タイプを網羅しているわけではないのが実状です。

 きっとあなたがこれから作り出すであろう「新作」は、ここに載っていないものが大多数でしょう。しかし、ないからといって疑問を抱くことはありません。逆に言えば、言葉にするとつまらなくなる貴重な感性が反映されたぎゃぐだといえるのです。自信を持ってつきすすんでください。

 以上で、第1回目のおやじぎゃぐ講座を終了します。そして中級編へとステップアップしてください。
 これから今後も増えつづけていくであろう、当サイトのおやじぎゃぐを参考書にしつつ、日々精進してください。は何か。どういうものなのか、基礎知識を理解したいという、そんなあなたにおすすめです。


 今回はここまで。おあとがおさむいようで。